モアサナイトや合成ダイヤモンドなどの人工宝石は、天然ダイヤモンドよりも本当に環境に優しいのか?

昨今、モアサナイトや合成ダイヤモンドなどの人工石は環境に優しいものとしても注目を浴びるようになりました。俳優で有名なレオナルド・ディカプリオもシリコンバレーにある合成ダイヤモンド製造社への投資をしています。またレディーガガ、エマワトソン、メーガン妃などの多くの著名人も合成ダイヤモンドを身につけるなど、エシカル/サステナブル宝石やファッションが海外ではおしゃれの一つとして人気です。

モアサナイトや合成ダイヤモンドなどの人工宝石は天然ダイヤモンドに比べて本当に環境に優しいのか?

結論から言うと、人工宝石の方が総合的に天然ダイヤモンドよりも環境に優しいと言えるでしょう(あくまでも個人的な見解となります)。しかし、環境問題をしっかりと配慮し、天然ダイヤモンドを採掘している鉱山もあります。

◼️具体的に何がどうエシカルでサステナブルなの?

ダイヤモンドには以下のような問題があります。

  1. 紛争ダイヤモンド
  2. 労働環境・児童労働
  3. 環境問題


1. 紛争ダイヤモンド

紛争ダイヤモンドといえばレオナルド・ディカプリオ主演で反響のあった”ブラッド・ダイヤモンド”という映画が有名ですが、簡単に説明すると、紛争地域でダイヤモンドを資金源として武器を購入しそれによって多くの人が殺戮されてしまう話です。また児童労働は当たり前で、最悪なのはドラッグなどで洗脳され少年兵にされるというものです。紛争地域のほとんどはアフリカです。

現在はこの映画のような過激な環境はだいぶ無くなりましたが、しかし0ではありません。また現在は、紛争ダイヤモンドではないことを証明するものとしてキンバリープロセスという制度があります。2003年1月に施行された国際証明制度で、参加国はキンバリー証明書がない紛争地域のダイヤモンド原石を輸出入することを禁止されています。またキンバリー・プロセスに参加していない国からの輸入も禁止されています。このようなダイヤモンドをコンフリクト・フリー・ダイヤモンドと言います。

しかしこのキンバリープロセスには問題があり、ダイヤモンドの原石のみに出す証明書であり、カットされた後には追跡されません。また原石一つ一つに対して証明書を出すわけではなく、一箱(例えば10個の原石が入っている1つの箱)に対しての証明書なため、それぞれが実際にどこから来た原石なのかは追跡が難しいという。

またダイヤモンドは市場に出るまでに仲介人や輸出入業者、カット工場など多くの流入経由をたどるため、紛争ダイヤモンドが簡単に紛れ込むとも言われております。さらに公式に認められた鉱山のみがダイヤモンドの発掘が認められているが、多くの非公式な鉱山も存在しており、そのダイヤモンドも市場に簡単に出回るという。ただでさえ小さな物質なため、国境をまたいで持ち出すことはは簡単です。ただそれでも、キンバリープロセスのおかけで紛争ダイヤモンドの流通が大きく減っていることも事実です。



2. 労働環境・児童労働

しかし紛争ダイヤモンドの流出が大きく解決されても、危ない労働環境、児童労働などは解決されません。

ほとんどの労働者はヘルメットなどつけず軽装備で仕事をします。鉱山から滑落し死亡することもあり、そこには多くの児童労働も安い賃金で雇われて毎日休みなしに働いております。国により変動はありますが、1日中働いても100円も貰えない環境も存在します。

ダイヤモンドや金の鉱山で働く子供

国際労働機関は鉱山で働く児童労働は危険有害労働であると認定しているほど、過酷な環境で働き摂取されている現状があります。

3. 環境問題

天然ダイヤモンドは発掘するのに大規模な鉱山開発を必要とします。良質なダイヤモンドを1ct発掘するのに250万トンの土を掘ると言われております。ただキンバリープロセスに関するあるドキュメンタリー番組に出ていたアフリカのジャーナリスト曰く、1ctを得るのに平均5トンの土を掘るとのこと。大分差がありますが、どちらにせよ大規模な鉱山開発が必要になることには間違いありません。これは生態系の破壊に繋がる可能性も高く、またその際に排出される二酸化炭素や、使用される水の量も非常に多いことも事実です。

◼️人工宝石は上記問題をほとんどクリア?

天然ダイヤモンドには以上のような問題がありますが 、モアサナイトや合成ダイヤモンドのような人工宝石は紛争資金としても使用されず、また鉱山を持つ必要がないため危険な労働もなければ、児童労働もありません。しかし環境問題はどうでしょうか。例えば合成ダイヤモンドですが、製造する際にHPHT(高圧高温)、またはCVD(化学蒸着)成長法などで製造するのですが、1ctつくるのに数週間の時間がかかると言われております。その間大量の電気エネルギーを使用し続けるため多くの二酸化炭素を排出します。天然ダイヤモンドを採掘するよりは電気エネルギー量は少ないため、そこを比較すれば合成ダイヤモンドなどの方が環境にはいいかもしれませんが、見方によっては50歩100歩の世界かもしれません。

ちなみにGYPPHYで扱うモアサナイトは、その元素構造が同じで出来ているパワー半導体の基盤となる素材(SiC)を、ある大手企業より余ったものをいただき使用しているため、モアサナイトを作るためだけに電気エネルギーを使用しておりません。

◼️天然ダイヤモンドにも環境に良いエシカルダイヤモンドがある。

ここまでみると天然ダイヤモンドがまるで環境に悪い宝石だと思われるかもしれませんが、実は環境に配慮してダイヤモンドを採掘する鉱山もあります。労働環境も配慮し、児童労働はもちろん排除、トレースビリティを徹底した管理によって紛争ダイヤモンドではないものを提供、電気エネルギーや水などの資源の使用量管理など。そのような鉱山がまだ多いわけではないですが、安心して購入できるダイヤモンドも多く存在します。特にいくつかの大手有名ジュエリーブランドはダイヤモンドの流通を川上から川下まで管理しているため安心です。

あくまでも個人的な意見にはなりますが、日本のブランドで天然ダイヤモンドのジュエリーを購入するならEARTHRISE(アースライズ)がおすすめです。細かいところまでエシカルなジュエリーとしてとにかく徹底しております。あとはHASUNA(ハスナ)もエシカルジュエリーに徹底したブランドで有名です。どちらも使用している地金は*フェアマインドゴールドを使用しており、エシカルにこだわっているため、ただ合成ダイヤモンドなどを販売しているジュエリーよりはよっぽどエシカルなジュエリーだと言えるかもしれません(あくまでも個人的見解です)。

フェアマインドゴールドとは?

 ◼️不安な場合はしっかりと調べることも大切です。

もし購入に不安な気持ちがある場合はメーカーに問い合わせをするなどして、しっかり腹落ちしてから購入することをおすすめします。GYPPHYでもご不明な点などあればお応えしますので、お気軽にご連絡ください(^^)