モアサナイトに鑑定書はあるのか?
結論から いうと、そのようなものは存在しません。正確には国際的に共通として認められた鑑定書の基準というのがありません。ダイヤモンドであればGIA(米国宝石学会)が定めた品質評価国際基準である”4C”を世界の各鑑定機関がそれぞれ独自の書式で発行します。日本で有名な鑑定機関には中央宝石研究所(CGL)があります。
鑑定書はあくまでもダイヤモンドの4Cを鑑定した書類であり、モアサナイトは全く関係ありません。
※ただ巷ではGRAと呼ばれるモアサナイト専門の鑑定書が出回っておりますが、これについても最後に説明をいたします
モアサナイトには鑑別がある
前述したようにモアサナイトには鑑定書はありませんが、それがモアサナイトなのかどうかという区別をした証明書として鑑別書は存在します。以下のように比較するとわかりやすいかもしれません。
鑑定書
GIAによって定められたダイヤモンドの4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)の国際基準の品質を鑑定し証明されたもの。
鑑別書
宝石や石の種類を判別した証明書であり、品質を鑑定するものでは一切ない。
ちなみに以下写真がGYPPHYで使用しているエメラルドカットモアサナイトの実際の鑑別書となります。
GRAはモアサナイトの鑑定書を発行する機関なのか?
正直この機関に関しては謎だらけというのが実情です。ただ言えることは全く信憑性のない組織であり、この鑑定書はモアサナイトの品質を証明するものとして効力は無いということです。以下のツイートを見てもわかるようにGIAに寄せて作っているのがわかります。
モアサナイトという合成石の売り方自体に常々違和感は感じてるけど、
— わいたろう (@YMfleixble) January 28, 2020
GRAなるモアサナイトの鑑定機関?は信用に値するのでしょうか
本物のGIAのロゴやレポートの形式やら露骨に似せててやり口が海賊版のそれですよね pic.twitter.com/b3XzyaR73J
ちなみにGRAは中国のどこかしらの組織が作っているらしいのですが、とにかく不明な点が多いです。またGRAのほとんどの鑑定書が同じことが記載されているため、同じものを大量に印刷していることも想定できます。ただモアサナイトの鑑定書付きとうたい販売している業者からでもちゃんとモアサナイトが届いているらしいのです。
モアサナイトの4Cの判断は誰がするの?
現状モアサナイトの4Cを判断するのはそれらを販売する各業者やブランドとなります。前述しているように国際的に定められた品質基準が無いため、モアサナイトを鑑定する機関はありません。そのため同じ4Cでも各ブランドによって品質が違うのはこのような理由があるためです。
まとめ
- モアサナイトに鑑定書はない!
- モアサナイトに発行できるのは鑑別書
- GRAは信憑性がなく謎多い機関
- モアサナイトの品質は各業者及びブランドが決めている。